日本政界を代表する親韓派、二階俊博元幹事長が不出馬宣言

政治資金問題で秘書が有罪判決を受け、次期衆院選への不出馬を宣言…政界引退へ

 日本政界の大物で代表的な親韓派の二階俊博・元自民党幹事長が、次期衆院選には出馬しないと表明した。今年で85歳になり、事実上の政界引退宣言だ。歴代の自民党幹事長の中では最高齢(77歳5カ月での就任)、最長期間(5年2カ月)記録を持つ「政治の鬼才」も、昨年末から自民党を揺るがしてきた政治資金スキャンダルを避けることはできなかった。

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 二階氏の秘書は、3526万円の政治資金を報告書に記載せず裏金にした疑いで起訴され、有罪が確定した。これを受けて二階氏は25日に記者会見を開き「全て問題は監督責任者である私自身にあるのは当然。政治不信を招き、国民に深くおわびする」として、次期衆院選には出馬しないと述べた。自民党総裁の岸田文雄首相は「二階・元幹事長の功労を考慮すべき」として、党の懲戒猶予を示唆した。

 読売新聞は1面トップ記事で二階氏の不出馬宣言を取り上げた。それほどに、二階氏は日本政界を左右してきた大物だ。中央大学卒業後、国会議員秘書として政治に入門し、和歌山県議会議員を経て1983年に衆議院に初当選した後、13回連続で当選した。8年近く続いた第2次安倍晋三首相体制において中心的な役割を果たした。2020年に安倍首相が病で退くと、二階氏は、当時国民の間で高い支持を得ていた石破茂・元防衛大臣ではなく菅義偉官房長官を支持し、後任の首相として「擁立」することに成功して「キングメーカー」とも評された。

 二階氏は90年代末に運輸大臣を務める中で韓国と接近し始めた。全国旅行業協会(ANTA)の会長を兼任していた二階氏は、2001年の仁川空港オープンで金浦空港の国際線運航が中断した後、「金浦-羽田」路線開設の先頭に立った。金大中(キム・デジュン)政権の実力者だった朴智元(パク・チウォン)大統領府秘書室長と意気投合し、最終的に金浦-羽田間に飛行機を飛ばすことに寄与した。この路線は過去20年間でおよそ3000万人を運び、韓日関係の中枢の役割を果たしている。

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  • ▲二階俊博・元自民党幹事長が、政治資金問題で次期衆院選への不出馬を宣言した。写真は2017年6月、全羅南道木浦の共生園を訪れて子どもたちと交流する二階氏。共生園は、日本出身の田内千鶴子(尹鶴子〈ユン・ハクチャ〉)さんが韓国の孤児たちを支援してきた施設だ。/聯合ニュース

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