MLB:大谷の沈黙で…通訳・水原氏の違法賭博・借金問題、深まる謎

米メディア「大谷は立場を明らかにせよ」

 米メディアはこのような状況から見て、大谷選手が水原氏の賭博問題を知りながら借金を返済し、後に内部との相談を経てコメントを変えたという報道をしている。CBSスポーツは「大谷選手が自ら送金したとすれば、自身も捜査対象になり得る」と報道した。大谷選手は20日と21日にソウル高尺スカイドームで行われたMLB開幕戦を終え、帰国した現在まで立場を明らかにしていない。ロサンゼルス・タイムズは22日、「大谷、大人になれ。沈黙は憶測を招く」と大谷選手に立場の表明を求めた。

 日本のテレビ朝日は22日、今後考えられる4つの展開を「4つのシナリオ」として報道した。(1)大谷選手がボウヤー氏側への送金を知らず、水原氏が大谷選手の口座へのアクセス権があったとすれば、水原氏は「違法賭博」と「横領」という2つの疑惑を受けることになる。(2)水原氏に口座へのアクセス権がなかったなら(何らかの方法でパスワードなどを盗み見て勝手に送ったことになるので)、「窃盗」になる。あとの2つのシナリオは、大谷選手が送金の事実を知っていた場合だ。(3)水原氏が大谷選手に賭博問題を告白せず、他の理由で送金を頼んだとすれば、水原氏は違法賭博に加えて「詐欺」の疑惑を受ける。(4)大谷選手が送金の事実を知っていて、それが水原氏の賭博の借金のためであることも知っていたなら、水原氏はもちろん、大谷選手も捜査対象になる可能性があることになる。ただし、水原氏は「スポーツ賭博が違法だとは知らなかった」と述べたと伝えられている。大谷選手と水原氏が居住しているカリフォルニア州ではスポーツ賭博が違法になっている。米NBCなどは「大谷選手が通訳を通じて代理で違法賭博をしていたとすれば、(MLBから)『1年間の出場禁止』以上の懲戒処分を受ける可能性がある」と報じた。

 MLB調査局は22日、今回の事態に対する調査を正式に開始したと発表した。国税庁に当たる米国の内国歳入庁(IRS)も水原氏の捜査に着手したという。一方、日本の週刊文春は23日、「水原氏は大リーグの公式ウエブサイトをはじめとする複数のメディアで『カリフォルニア大学リバーサイド校卒業』とされてきたが、同校に問い合わせた結果、『水原一平という学生が通っていたという記録はない』という回答があった」と報道した。

キム・ドンヒョン記者

【写真】高尺スカイドームで観戦する大谷ファミリーと水原氏の妻

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  • ▲20日夜、ソウル高尺スカイドームで行われた2024年シーズンの米大リーグ(MLB)公式開幕戦「ワールドツアー・ソウル・シリーズ」ロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレス第1戦で、試合を見守るドジャースの大谷翔平選手と通訳の水原一平氏。写真=聯合ニュース

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