MLB:通訳・水原氏の窃盗・賭博問題、大谷が知りながら送金なら1年間出場停止の可能性も

 米大リーグ(MLB)のスター・大谷翔平選手(29)=ロサンゼルス・ドジャース=の通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博による借金を返すため、同選手の金を横領した疑惑が明らかになった。こうした中、大谷選手がこの事実を知っていながら水原氏を助けたのではないかという見方が取りざたされている。もしこうした見方が事実だとすれば、大リーグの規定により、大谷選手が出場停止処分を受ける可能性が浮上してくる。

【写真】高尺スカイドームで観戦する大谷ファミリーと水原氏の妻

 ロサンゼルス・タイムズなど米国の各メディアは21日、今回の問題に関する法律専門家らの見解を報道した。専門家らは、もし大谷選手が被害者ではなく同調者であることが明らかになれば、しばらくグラウンドでプレーできなくなる可能性もあるとしている。大リーグは選手たちや球団職員たちが違法なスポーツ賭博をすることを禁止しているためだ。もし、規則に違反すれば1年間の出場禁止処分や永久追放処分を受ける可能性がある。スポーツ賭博専門弁護士ダニエル・ワラフ氏は「最悪のシナリオは(大谷選手が)通訳を通じて代理賭博をしたことが発覚することだ。その場合、大リーグで深刻な問題になるかもしれない」と米NBCの取材に語った。米国では一部の州でスポーツ賭博は合法だが、ドジャースがあるカリフォルニア州はこれを違法と規定している。

 水原氏は自身の違法賭博による借金を返済するため、大谷選手の口座から450万ドル(約6億8000万円)を窃盗していたことが明らかになった。こうした報道が出るや、水原氏は「大谷選手が借金を代わりに払ってくれると言い、(大谷選手が)お金を振り込んだ」と主張した。しかしその後、大谷選手側の弁護士がこれに反論すると、「大谷選手は全く知らなかったし、送金もしていない」と、以前の発言を覆した。

 それでも、米スポーツ関連メディアは「大谷選手は知っていながら借金を代わりに返済した可能性がある」と伝えている。ヤフー・スポーツは「大谷選手は『二度と賭博に手を出さない』という水原氏の誓いを受け、借金を代わりに払ってやることにした。大谷選手は水原氏が見ている前で、自身のコンピューターで(債権者である賭博業者側に)お金を振り込んだ」と報じた。

キム・ナヨン記者

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