尹大統領「北が挑発するなら大きな代価」 「西海守護の日」記念式典 

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は22日、2002年に起きた北朝鮮との銃撃戦「第2延坪海戦」などで犠牲になった人たちを追悼する「西海(黄海)守護の日」を迎え、「北が無謀な挑発を強行するなら、それ以上に大きい代価を必ず支払わせる」と警告した。ソウル南方、京畿道・平沢の海軍第2艦隊司令部で開催された記念式典で演説した。

 尹大統領は「適当に妥協して得る『偽りの平和』はわが国民を守ることができず、むしろ安全保障をより大きな危険に陥れる」とし、政府と軍は北朝鮮のいかなる挑発と脅威にも一歩たりとも引かないという姿勢を示した。

 西海守護の日は第2延坪海戦のほか、10年の海軍哨戒艦「天安」撃沈事件と同年の延坪島砲撃事件で戦死した計55人を追悼する日で、16年に政府の記念日に指定された。

 尹大統領はこの三つの事件は北朝鮮による残忍非道な挑発だったとし、北朝鮮が今も黄海と韓国の安保を脅かし続けていると指摘した。北朝鮮が海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)まで否定し、韓国の正常な作戦活動を武力挑発と主張して黄海の緊張を高めているとも批判した。

 これに対し韓国は堅固な備えで「即時、圧倒的に対応」する方針を改めて示しながら、「安保の核心である韓米同盟と韓米日の安保協力を一層強化し、友好国とより強力に連帯していく」と表明した。

 国と国民に献身し負傷した将兵、戦死した将兵の遺族を政府が責任をもって支援すると約束し、国民にも軍を支えるよう呼び掛けた。

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