急上昇するソウルの生活物価も生計費を押し上げる主な要因だと分析されている。全世界の駐在員を対象に調査するため、どの国の駐在員たちも頻繁に購入するバターの価格を調べたところ、昨年ソウルのバターの価格は前年比で26%上昇した。昨年は牛乳の消費者物価指数が前年比で9.9%上昇しており、これがバターの価格上昇に影響を及ぼしたとみられる。同じ期間にニューヨークでは20.2%、パリは20.3%、シンガポールは17.4%、バターの価格が上昇した。
■ソウル、生活の質は81位
マーサーはまた、世界各都市の生活の質について順位を測定する指標もあわせて発表した。この調査も世界各地に派遣されている駐在員とその家族を対象に実施している。世界241都市のうちソウルは生活の質部門で81位にとどまった。マーサーは生活の質の測定について「各都市の消費財の価格と経済環境、住宅の安定、医療環境、政治的・社会的環境、公共サービスおよび交通、レクリエーション、社会・文化環境、自然環境などを総合的に考慮して判断している」と説明した。
これらの条件を充足していて生活の質が最も良い都市はオーストリアのウィーンだった。2位はスイスのチューリッヒ、3位はニュージーランドのオークランドだった。デンマークのコペンハーゲンが4位、スイスのジュネーブが5位だった。シンガポールは29位、東京は50位だった。ポルトガルのリスボン(39位)、スロベニアのリュブリャナ(78位)、ハンガリーのブダペスト(80位)などの都市も生活の質でソウルを上回った。
ソン・ヘジン記者