俳優イム・ウォニも「かわいい」と自慢…韓国の「ペット石」ブームに米紙が注目

 高麗大韓国学研究所のキム・ジングク教授は、ペット石が韓国で人気を集める理由について「東アジアの社会では、自然界の物に似た鑑賞用の石「水石」が数世紀にわたって愛されてきた」として「石は変化しないため、そのような点が人々に安定感を与えてくれる」と説明した。

 こうした理由から、韓国ではペット石の需要が絶えないという。ペット石を扱うある韓国企業の代表は「ペット石の注文が1カ月に150-200個入ってきており、最近では基本的な灰色の石のほかにピンク色のバラ石英(ローズクォーツ)なども販売している」と説明した。造景用の石を販売していた企業がペット石も一緒に販売するケースもあるという。

 実際にペット石はメディアでも何度か取り上げられた。2021年にはSBSのバラエティー番組『憎いわが子』で俳優のイム・ウォニさんがペット石を紹介し、注目を集めた。当時、イム・ウォニさんは「かわいらしい」と言って石を実際のペットのように扱っていた。「訓練法」もあったが、それは「坂になっている所で『転がれ』と言って手から放す」などの内容だった。

 ほかにも、韓国のボーイズグループSEVENTEEN(セブンティーン)とENHYPEN(エンハイプン)のメンバーがSNS(交流サイト)でペット石を飼う様子を公開し、ファンの間で話題を集めた。

 こうした需要を受け、コンビニ大手GS25は21年12月、品質保証書とペット石のガイドブック、紙の家をセットで提供するペット石企画展「ペットストーン」を開催。GS25は当時「最近は単身世帯が増え、心の安らぎを求めてモノを擬人化するケースが増えている。そのため、異色の商品として新たに準備した」と説明した。さらに「品質保証書と使用説明書は、実際の石の品質ではなくペット石の特別なストーリーに関するもの」だとして「単なる石だと感じることのないように、こうした物を添えた」と説明した。

パク・ソンミン記者

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