イ・ガンイン(23)=パリ・サンジェルマンFC(PSG)=が19日午後、仁川国際空港第2ターミナルの到着ロビーに歩いて出てきた。顔に笑みを浮かべて立ち止まり、頭を下げてあいさつしたかと思うと、両手を振った。待っていたファンたちは「イ・ガンイン、ファイト!」と叫んだ。イ・ガンインは笑いながら、ファン数人が持参したユニホームにサインをした。だが、別途に記者会見を開いたり、謝罪の意を表明したりする場は設けられなかった。
イ・ガンインは、21日に行われるサッカー韓国代表対タイ代表の2026国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア地域第2次予選第3戦に出場するため、韓国に戻った。26日には第4戦がタイのバンコクで行われる。今回の2連戦はイ・ガンインと代表チームのキャプテン、ソン・フンミン(31)=トッテナム・ホットスパー=が顔を合わせることでも注目されている。2人は先月閉幕した2023アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ時、宿泊先でもみ合いになり、イ・ガンインがは「先輩に盾突いた」と世論の批判を浴びた。今回の試合は韓国代表チームにとって、そのトラブル以降に行われる初の国際Aマッチだ。同日の帰国は重いムードになるのではという見方が多かったが、イ・ガンインは笑みを浮かべながら歩いてやってきた。イ・ガンインは20日、「練習に参加する前に短く心境を述べる」と話したという。
「下克上騒動」後に招集された韓国代表チームはこの日の練習を非公開で行った。依然として下克上騒動の影響が残っているため、プレッシャーを感じている選手たちに大韓サッカー協会が配慮するとして決めた措置だ。韓国代表チームの黄善洪(ファン・ソンホン)臨時監督が要請したという。これまでは通常、招集後にトレーニングの一部を公表してきたが、それとは異なる措置だ。この前日、韓国に戻ったソン・フンミン、金ミン哉(キム・ミンジェ、27)=FCバイエルン・ミュンヘン=ら欧州組5人はトレーニングに集中した。タイ戦2連戦の初戦は21日夜8時、ソウル・ワールドカップ・スタジアムで行われ、TV朝鮮が生中継する。
仁川=イ・ヨンビン記者