新型戦車を運転した金正恩総書記「世界で最も威力がある」

　北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）総書記が新型の戦車に乗っている姿が14日、公開された。

【写真】戦車からひょっこり顔を出す金正恩総書記

　朝鮮中央通信は14日、金正恩総書記が朝鮮人民軍の戦車兵大連合部隊による対抗訓練試合を指導したと報じた。

　金総書記は「新型の主力戦車が極めて優秀な打撃力と機動力を見事に示してくれたことに満足を禁じ得なかった」として「我が軍隊が世界で最も威力ある戦車を装備することになるのは、大きく自負するに値することだ」と述べたと同通信は伝えた。

　金総書記が搭乗した戦車は、2020年10月に行われた朝鮮労働党の創建75周年記念閲兵式で初めて公開されたものだ。

　既存の主力戦車「天馬号」「暴風号」などに変わって実践配備されたものとみられている。

　同通信によると、金総書記は、現代戦において戦車兵が担う役割と任務の重要性を強調し「有事の際、それぞれ異なる状況の中で任意の戦闘任務も迅速かつ正確に遂行できるよう」実践訓練を高い強度で進めよと指示したという。

　今回の訓練は、韓米合同軍事演習「自由の盾」に対抗して行われたものとみられる。

　今月4日に始まった合同演習「自由の盾」は、14日に終了する。

　韓国統一部（省に相当）の当局者は「金正恩総書記は今回の『自由の盾』演習期間に3回も部隊を指導した」として「北朝鮮による挑発の可能性に備えている」と述べた。