【ソウル聯合ニュース】韓国の自動車統計機関、カーイズユー・データ研究所は１３日、国内市場で先月登録されたディーゼル車（乗用車・商用車を含む）は計１万１５２３台で、前年同月比５５．３％減少したと発表した。ディーゼル車が登録台数全体に占める割合も１０．２％にとどまった。
一方、ＬＰＧ（液化石油ガス）車の登録台数は１３７．７％急増し、ディーゼル車を上回る１万１７３０台を記録した。ＬＰＧ車の登録台数がディーゼル車を上回るのは初めて。
ＬＰＧ車は、燃料別の登録台数でもガソリン車（５万８７１７台）、ハイブリッド車（ＨＶ、２万７８２８台）に続き３位に浮上。ディーゼル車は４位に後退した。電気自動車（ＥＶ）は補助金支給決定の遅れなどにより販売台数が減少し、２００３台にとどまった。
優れた燃費とトルクの高さで２０１０年代に大きな人気を集めたディーゼル車は、脱炭素化による排出規制強化とエコカーの人気により、販売台数が年々減少している。さらに、昨年から続くロシアのウクライナ侵攻と景気低迷の影響で軽油価格が高止まりし、ディーゼル車の需要を引き下げている。
本格的な脱炭素化によりディーゼル車に対する規制がさらに強化され、遅くとも来年にはディーゼル車の年間登録台数の割合が１０％を割り込むとの見方も出ている。
今年からは大気管理圏域法の施行により１トンディーゼルトラックの新規登録が禁止され、２５年からは排気ガスの排出量が多い車両はソウル市内の一部地域で運行が制限される。これにより、電動化への転換が多少遅れている商用車市場ではＬＰＧ車の人気が継続し、ディーゼル車とＬＰＧ車が逆転する流れがしばらく続く可能性がある。
業界関係者は「高燃費とパワフルな走りで人気を集めていたディーゼル車は、脱炭素化時代と高騰する軽油価格に阻まれて力を失っている」と説明した。