【済州聯合ニュース】韓国原子力安全委員会はこのほど、南部・済州の済州大で説明会を開き、国際原子力機関(IAEA)が東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の5回目となる海洋放出のサンプルの交差検証に参加し、今後も参加を希望するとの立場を表明した。
IAEAは日本の汚染水分析能力を評価するため、IAEAと他国に試料を送って得た結果を日本の分析結果と比較する「確証モニタリング」を放出終了まで実施する計画を立てている。
これにより、IAEAは次回予定されている5回目の海洋放出の確証モニタリングを行うことを決め、先月29日に汚染水のサンプルを確保した。
これまで全ての検証に加わった韓国原子力安全技術院(KINS)は今回も参加する。
このほか中国、スイスなどの分析機関が参加する。中国は今回が初参加。
このように持続的な交差検証が重要な理由は、放出される汚染水の特性が次第に変化するなど、少しずつ違いがあるためだ。
東京電力は放出基準に合わせてトリチウム(三重水素)などの濃度を調整した汚染水を放出する計画だが、その濃度は次第に高まっている。
先月28日から行われている4回目の海洋放出では、前回までに比べトリチウムの濃度がやや上昇した。
KINSのキム・ソンイル責任研究員は「昨年は日本も初めて(放出)するので、(濃度が)低いものを放出した」として「少しずつ濃度が高いものを放出するので、その時に影響が変わることがあるかを見ることも重要だ」と述べた。
原子力安全委員会は、東京電力の汚染水放出データを24時間確認しており、韓国とIAEA間の福島情報メカニズム(IKFIM)を通じて情報が共有されていると説明した。