握力が弱いと糖尿病発症率が高まる…特に女性に影響大

 握力が弱いほど糖尿病発症リスクが高いという研究結果が出た。糖尿病はサルコペニア(筋肉減少症)と関係があるからだ。

 順天郷大学富川病院家庭医学科のイ・ヒジョン教授の研究チームは、延世大学原州医学部の研究チームと協力し、韓国人のゲノム疫学調査(KoGES)資料を基に糖尿病とサルコペニアの関係を研究した結果を15日発表した。

 研究チームは、筋肉の量や筋力が低下するサルコペニアと糖尿病の相関関係を探るための研究に乗り出した。まず、サルコペニア評価指標の一つである握力測定値を「絶対握力」として、絶対握力をボディマス指数で割った数値を「相対握力」として定義した。そして、相対握力が低いグループから高いグループまで4グループに分類し、糖尿病発症との関係を分析した。すると、相対握力が高いほど糖尿病の発症率が低いことが分かった。特に、こうした関連性は男性よりも女性にはっきりと見られた。年齢、運動、飲酒、喫煙など、ほかの糖尿病の危険因子を補正した後にも相対握力と糖尿病発症率の逆相関関係は同一であることが分かった。

 イ・ヒジョン教授は「糖尿病は症状が現れたとき、すでに病気が進行しているケースが多い」とした上で「簡単で早いサルコペニア評価方法である『握力測定』を周期的に行い、食習慣の管理や規則的な運動によりサルコペニアを予防し、糖尿病の発症を防がなければならない」と話している。

 なお、今回の研究結果は「Journal of Clinical Medicine」最新号に掲載された。

キム・ヒョイン記者
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