医師協会幹部が警察に出頭 集団行動の教唆・ほう助疑い=韓国 

【ソウル聯合ニュース】韓国の大学医学部の定員拡大を巡り政府と医師側の対立が続く中、医療法違反などの疑いで政府に告発された大韓医師協会(医協)非常対策委員会の朱秀虎(チュ・スホ)広報委員長が6日、聴取を受けるため警察に出頭した。

 政府は先月27日、朱氏をはじめとする医協の現職・元幹部5人を医療法違反や業務妨害、教唆・ほう助などの疑いで警察に告発した。政府の医学部定員増の方針に反発する研修医が一斉に辞表を提出して職場を離脱しており、医協がこれを支持、支援することが集団行動の教唆、ほう助に当たると見なした。

 警察は5人を出国禁止とするとともに、警察で聴取を受けるよう求めた。このうち最初に朱氏が、ソウル警察庁の公共犯罪捜査隊に呼び出された。

 聴取に先立ち、朱氏は報道陣に「隠すことも、隠す理由もない」と述べた。先輩医師として研修医を教唆、ほう助したことはなく、調べたところで出てくるものはないと主張。医師たちの職場離脱などを「非暴力、無抵抗、自発的な放棄」とし、政府には対話に向けた柔軟な姿勢を促した。

 警察は朱氏に続き、9日と12日も医協幹部を呼び出す予定だ。

 研修医側は政府が提示した2月末の期限を過ぎても職場に復帰せず、警察は翌3月1日、医協幹部の関係先を家宅捜索していた。

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