【NEWSIS】領有権争いが続く南シナ海で、フィリピンと中国の船舶が衝突する事故が発生した。
AFPによると、フィリピン沿岸警備隊は5日、同隊の船舶が自国軍の作戦中に中国海警局の船と南シナ海で衝突し、船体が損傷したと発表した。
【動画】東シナ海上で米軍機に接近する中国軍戦闘機(2023年3月)
フィリピン沿岸警備隊のジェイ・テリエラ報道官は当時の状況について、中国の船舶が危険な動きをしてフィリピンの船舶の針路を遮断し、衝突が起きたと説明した。
この事故で、フィリピン沿岸警備隊の船舶は軽微な損傷を負ったという。
一方、中国海警局は、フィリピン側が先にスプラトリー諸島(中国名:南沙諸島)近くの海域に不法侵入したと反発した。
中国は、南シナ海の90%に上る海域で領有権を主張し、フィリピンをはじめ周辺の国々と領有権争いを繰り広げている。
昨年には中国海警局がスプラトリー諸島のセカンド・トーマス礁近くでフィリピンの船に放水するという事件も起きた。
AFPはこれらの事件について「ここ数年でフィリピンと中国の船舶の間で起きた最も激しい対立」とつづった。
キム・ナンヨン記者