ウクライナ侵攻以降、世界各地でロシア人芸術家の公演取り消しが相次いでいる中、ロシアを代表する有名バレリーナのスヴェトラーナ・ザハーロワ(44)が来月17日から21日までソウル芸術の殿堂のオペラ劇場で公演を控えている。ファッションデザイナー、ココ・シャネルの生涯を描いたバレエ「MODANSE(モダンス)」だ。
ウクライナ生まれでボリショイ・バレエ団のプリンシパルを務めるザハーロワはロシアのバレエ界を象徴するバレエダンサーだ。しかし、ロシアによるクリミア半島の併合に賛成し、プーチン露大統領の文化界における最側近で、政権党の連邦議員まで務めた。これに対して、「長引く戦争と犠牲者たちのことを考えれば、今回の来韓公演は不適切であり、ウクライナとの外交問題になるだろう」と懸念する声が上がっている。だが一方で、「抑圧的な体制の下、芸術家のジレンマについて考慮もせず、芸術を単なる政治問題にしてはならない」という主張もある。
イ・テフン記者