吉林省での暴動に続き丹東でも…北朝鮮労働者が出勤を拒否し「死んでも故郷に帰りたい」

北朝鮮は領事を派遣するも問題解決せず

 中国吉林省和竜市の工場に派遣された北朝鮮労働者がストや暴動を起こしたことが今年1月に相次いで報じられたが、今度は丹東でも北朝鮮労働者が騒乱を起こしたことがわかった。劣悪な労働環境に不満を抱いてきた北朝鮮の海外派遣労働者による相次ぐ暴動がさらに本格化するとの見方も相次いでいる。

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 韓国統一研究院の趙漢凡(チョ・ハンボム)先任研究委員は28日、自らのユーチューブ・チャネル「大同江TV」で「丹東で働く数十人の北朝鮮労働者が故郷への帰還を求め2月中旬から出勤を拒否している」と伝えた。趙氏は「この事態を受け北朝鮮領事が直ちに派遣され問題解決のため動いているが、労働者らは『死んでも家に帰って死にたい』と強硬な態度を示している」と説明した。

 中国で働く北朝鮮労働者らはコロナ禍などの影響で長い場合は7年も故郷に帰れず長期滞在が続いており、身体的・精神的な疲労が限界に達しているという。韓国の情報機関である国家情報院は29日「海外派遣された北朝鮮労働者の間では劣悪な生活環境が原因でさまざまな事件や事故が相次いでいる」とした上で「一連の事態を鋭意注視している」とコメントした。現在中国国内にはおよそ9万人の北朝鮮労働者が働いているという。

 1月11-14日には中国吉林省和竜市の衣料製造工場で2000人以上の北朝鮮労働者が賃金未払いなどへの不満から暴動を起こし、北朝鮮の管理者1人が死亡する事件が発生した。この事件について趙氏は「中国に滞在する北朝鮮保衛部職員の多くが(現地に)派遣され、事件について調べ暴動の主導者をあぶり出した」「1月末には検閲団が派遣されさらに調査を行い、暴動が発生したジョンスン貿易に所属する代表者や主導者ら約100人が丹東からバスで移送された」と伝えた。

キム・ミンソ記者

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