【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部は1日付で、政府の大学医学部の入学定員拡大方針に反発して職場を一斉に離脱した専攻医(研修医)の一部に対し、業務開始命令をホームページで公告した。これまで携帯電話へのメッセージや自宅訪問などで命令書を伝達してきたが、今回改めて命令が伝えられたことで、職場に復帰しない専攻医に対する処罰が差し迫っているとみられる。
対象者はソウル大学病院、セブランス病院、サムスンソウル病院などに所属する13人。職場に即刻復帰して診療業務を再開するよう求め、「正当な理由なく業務開始命令を拒否した場合、医療法に基づいて処分・刑事告発される可能性がある」と警告した。この日から効力が発生するとしている。近く医師免許停止などの行政処分や告発などの法的措置に乗り出すとみられる。
政府は先月29日を職場復帰の期限と定め、復帰しない場合、3月からは法と原則に基づいて最低3カ月の免許停止処分や捜査・起訴などの司法手続きを進めることは避けられないとの方針を示していた。
保健福祉部は先月16日から郵便や携帯電話へのメッセージなどで、同28日からは自宅を訪問して業務開始命令を伝えた。しかし、住所や携帯電話番号を変更するなどして受け取りを拒否するケースが少なくなかったため、今回改めてホームページで公告した。
1日が独立運動記念日の祝日であることから、週明け4日から行政・法的手続きを本格化する見通しだ。