曺国聴聞会当日に尹錫悦検察総長と夕食を共にした文在寅大統領、「鄭慶心起訴」を事実上承認していた

曺国聴聞会当日に尹錫悦検察総長と夕食を共にした文在寅大統領、「鄭慶心起訴」を事実上承認していた

尹錫悦検察総長「鄭慶心を起訴する」

文大統領「どうしてもか」

 【TV朝鮮】(アンカー)

 曺国(チョ・グク)元韓国法務部(省に相当)長官の長官就任前2019年に行われた人事聴聞会当日、当時の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と尹錫悦(ユン・ソンニョル)検察総長が夕食を共にしていたことが分かりました。その席で尹検察総長は曺元長官の妻の鄭慶心(チョン・ギョンシム)教授について「起訴せざるを得ない」と報告していたようです。曺元長官は現在新党結成に向け準備中です。

 当時の対話内容が記載された著書の内容についてホン・ヨンジュ記者が整理しました。

【写真】そろいのエプロン姿で…曺国元法相がSNSに投稿した文前大統領との2ショット(2023年6月)

(記者リポート)

 2019年9月9日夕刻、法務長官に指名された曺国氏の人事聴聞会で妻の鄭慶心教授を起訴するかについて激しいやりとりが行われていました。

金度邑(キム・ドウプ)/当時自由韓国党議員

 「妻が起訴されたのであれば、長官に指名された人物は法務部長官に就任すべきではない」

曺国/当時法務部長官候補者(2019年)

 「尊敬する尹(錫悦)検察総長は検察全体を指揮しておられるが、法務部長官の顔色をうかがっての捜査や起訴はしないと考えています」

 この日文大統領は尹錫悦検察総長を青瓦台(韓国大統領府)に呼び、2人だけで夕食を取りました。

 尹検察総長は「曺国一家」について説明し、これに文大統領は「曺国首席は偽善者なのか」と質問しました。これに尹検察総長は「常識では理解できません」と答えたようです。

 尹検察総長から「妻の鄭慶心を起訴する」との報告を受けた文大統領は「どうしてもしなければならないか」と質問しました。これに尹検察総長は「法理上、そうすべきです」と説明したといいます。

 与党のある幹部によると、このやりとりの後に尹検察総長は「私が悪役になります」と言い、これに文大統領は「ありがとう」という趣旨の返事をしました。尹検察総長はこの返事を「捜査承認」と判断したと説明しています。

 京畿大学の咸成得(ハム・ソンドゥク)教授はこれら一連のやりとりを著書を通じて公表し「文大統領が『鄭慶心起訴』を事実上承認したもの」との解釈を示しました。

 この日の夜10時50分に鄭慶心教授は起訴され、午前零時ごろ聴聞会が終了した直後に起訴が伝えられました。

 このやりとりについて当時青瓦台秘書室長だった盧英敏(ノ・ヨンミン)氏は「何も知らない」としてコメントせず、文前大統領に近い関係者は「自分は何かを知り得る立場ではない」と述べました。

 TV朝鮮、ホン・ヨンジュがお伝えしました。

(2024年2月29日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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