ザッカーバーグCEOは先月27日から三日間の日程で韓国を訪れ、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長、LG電子の曺周完(チョ・ジュワン)代表取締役社長、AI・XR(現実空間と仮想空間を融合させる技術)スタートアップの代表や開発者らと相次いで会った。業界ではザッカーバーグCEOと李在鎔会長の対面について「(ビッグテック企業の中で)AI後発企業とされているメタと、TSMCを追撃するサムスン電子の間のウィンウィン戦略を模索したのだろう」という見方がある。韓国与党の関係者は「ザッカーバーグCEOがサムスン電子の製造力などを評価し、『巨大ファウンドリ』と強調したことを考えると、今回の訪韓を通じ協力強化案を集中的に話し合ったものとみられる」と語った。
また、ザッカーバーグCEOは尹大統領に会った際、LG電子との協力について具体的に言及したという。同CEOは「次世代XRやMR(複合現実)事業協力において、LGが持つ超高解像度ディスプレイなどの技術は、メタが力を入れているメタバース(仮想空間)具現に非常に重要だ」と述べた。
尹大統領は「韓国も将来の主力産業となるであろうメタバース産業を育成するため、支援を続けている。メタバース体制作りのためにR&D(研究・開発)や人材養成など、メタとの協力を希望する」と言った。尹大統領はまた、「最近増えているAIを悪用したフェイクニュースや虚偽による扇動・操作は自由民主主義を脅かす深刻な問題だ」として、AIを悪用した扇動・操作を防ぐため、メタ側に積極的に取り組むよう要請した。ザッカーバーグCEOは関連動画がAIによって生成されたかどうかについて情報を提供するなど、不正行為を防ぐために積極的に努力している」と答えた。
キム・ドンハ記者