【ソウル聯合ニュース】韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は29日、ソウルで北大西洋条約機構(NATO)のカボリ欧州連合軍最高司令官と会談し、韓国とNATOの国防協力を強化するための方策や朝鮮半島情勢などについて話し合った。同部が伝えた。
NATOの欧州連合軍最高司令官が韓国を訪問したのは今回が初めて。
国防部によると、両氏は韓国とNATOが軍事訓練、サイバー安保、NBC(核、生物、化学)兵器への対策など多様な分野で協力を強化してきた点を高く評価し、今後も国防協力を強化していくことで一致した。
申氏は韓国とNATOが昨年7月に締結した「国別適合パートナーシップ計画(ITPP)」を基に国防分野の協力策を実質的に履行すると述べた。
ITPPは協議体の運営、対テロ、サイバーセキュリティー、新興技術など11分野での連携強化などを盛り込んだ協力文書。
カボリ氏は双方の国防協力強化の重要性を強調した。
申氏は「ミサイル発射など北の相次ぐ挑発で朝鮮半島の安保情勢が厳しくなっている」とし、北朝鮮のさらなる挑発の抑止に向けた韓国政府の努力を説明し、NATOの支持を要請した。