近親婚禁止を8親等→4親等に縮小…韓国政府方針に儒教団体が反発「家族の解体だけでなく道徳性の崩壊招く」

「家族解体、族譜めちゃくちゃに」

近親婚禁止を8親等→4親等に縮小…韓国政府方針に儒教団体が反発「家族の解体だけでなく道徳性の崩壊招く」

 韓国法務部(省に相当)が最近、親族間の婚姻禁止の範囲を8親等以内から4親等以内に縮小する案を検討していることが分かり、成均館と儒教界が反発している。

 成均館および儒道会総本部ほか韓国全土の儒教関係者は2月27日、声明で「同姓同本(姓と本貫〈先祖の出身地〉が同じ)での結婚禁止を廃止し、今後は血族と姻戚同士でも婚姻を認めるという法改正を推進するとは、実に驚愕を禁じ得ない」として「婚姻文化に対する急進的な変化は結局、家族の解体だけでなく道徳性の崩壊を招くだろう」と主張した。

 また「8親等以内というのは同じ高祖父(祖父母の祖父)を持つ家族だ。今後はこうした家族関係が全て崩壊し、そのうち4親等以内の結婚も発生するだろう」として「人倫が崩壊し、族譜がめちゃくちゃになり、姓氏自体が無意味なものになる」と主張した。

 さらに「全国の儒林(儒学者の仲間)はこのような蛮行を糾弾し、全力で阻止する」「法務部は直ちに研究調査を中断し、家族を破壊する行為を止めなければならないだろう。守るものは守り、変化させるものは変化させよ」と主張した。

 法務部は最近、親族間の婚姻禁止の範囲を変更する方向で検討を進めていることが分かった。韓国憲法裁判所が2022年に「8親等以内の婚姻を無効とする」という民法の条項について「憲法に合致せず、法改正が必要だ」と判断したことを受けての措置だ。

 法務部が親族間の婚姻禁止の範囲を見直すために実施した研究調査では、「婚姻禁止の範囲を従来の8親等以内の血族から4親等以内の血族へと縮小すべき」という提案が出されたという。

キム・ミョンイル記者

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