【ソウル聯合ニュース】英調査会社オムディアは27日、データの一時保存に使う半導体メモリー、DRAMの昨年10~12月期の世界市場で、韓国・サムスン電子がシェア45.7%で1位となり、2016年7~9月期(48.2%)以来の高水準を記録したと発表した。
同社のシェアは前期(38.7%)比7.0ポイント増加し、2位のSKハイニックス(31.7%)との差も14.0ポイントに拡大した。3位は米マイクロン・テクノロジー(19.1%)だった。
サムスン電子の昨年10~12月期のDRAM市場での売上高は前期比21%、前年同期比では39%増加。6四半期ぶりに上昇に転じた。
同社のDRAMの平均価格はモバイルDRAM価格の上昇により前期比12%上昇し、出荷量は同16%増加した。
なかでも新規格の「DDR5」や高速・大容量処理が可能な「広帯域メモリー(HBM)」など高付加価値製品の売り上げが大幅に増え、売上高の上昇に寄与したと分析される。サムスン電子は、SKハイニックスとともにHBM市場を事実上二分している。
DRAMの売り上げは、今年も前年より増加すると予想される。
サムスン電子は今年、HBMの生産強化に向けてシリコン貫通電極(TSV)の生産能力を業界最高レベルに引き上げる計画だ。