日本最年少プロ、10歳の藤田怜央初段も韓国留学へ

4月から1次的に3カ月間の予定

 仲邑三段や藤田初段より前にも、多くの外国人棋士たちが韓国の囲碁界で経験を積んでいった。日本の新鋭、福岡航太朗五段(18)は陽川デイル道場で修業した韓国留学組出身だ。日本に帰って2019年に入段した後、第9回グロービスU-20杯で準優勝した。福岡五段を育てた李勇秀(イ・ヨンス)八段は「『韓国での生活がとても楽しい』と言って、予定期間を越えて5年近く滞在していた」と振り返る。

 大西竜平七段(23)も韓国の許壮会(ホ・ジャンフェ)道場とチュンアム道場で学んだ。 2015年に日本で入段し、翌年最年少新人王に輝いた。日本のスター棋士、依田紀基九段(58)は2人の息子を韓国に留学させた。次男の大空初段(20)は張秀英(チャン・スヨン)道場を経て2022年に入段し、三男の天心(13)もプロ入りを目指している。この他にも日本の小池翔舞(12)らが長期・短期留学のために韓国の囲碁道場の門をたたいている。

 日本は、かつて世界の囲碁先進国という地位にあった時期、各国の期待の星たちが集まった国だ。韓国からも、趙南哲(チョ・ナムチョル)九段、金寅(キム・イン)九段、趙治勲(チョ・チフン)、趙治勲(チョ・チフン)名誉名人、河燦錫(ハ・チャンソク)九段、柳時熏(ユ・シフン)九段ら、かなりの数の棋士たちが日本で経験を積んだが、そうした状況は180度変わった。

 留学生ラッシュ現象は、韓国の囲碁の国際的地位が高まったという証しだ。いわゆる「Kカルチャー」「Kフード」のように、「K囲碁」が韓国産まれの文化として定着しつつある。しかしその一方で、韓国では囲碁棋士希望者の減少により、廃業する道場が増えているのも事実だ。韓国が国際囲碁界の新たなメッカとして地位を固めるには、他の文化のように国家的支援が必要だと指摘する声もある。

イ・ホンリョル囲碁専門記者

【写真】7歳から2年間、韓国に留学した仲邑菫さん(当時)

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  • ▲藤田怜央初段。写真=韓国棋院
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