韓国 きょうのニュース(2月23日)

◇政府が非対面診療の拡大容認 研修医の職場離脱長期化で

 政府が医師不足などの対策として発表した大学医学部の入学定員増の方針に反発する専攻医(研修医)の職場離脱が広がっていることを受け、韓悳洙(ハン・ドクス)首相は23日、対応を議論するために開かれた政府の中央災難(災害)安全対策本部の会議で、同日からオンラインによる非対面診療を全面的に拡大すると発表した。非対面診療は医院級の医療機関で再診患者を中心に行われている。例外として医療機関の少ない地域や休日・夜間の初診患者にも認められているが、この日から地域を問わず平日に初診患者の非対面診療が可能になる。

◇医療混乱 ソウル大教授らも団体行動参加を示唆

 大学医学部の入学定員を増やす政府の方針に反発し、多くの専攻医が医療現場を離れていることを受け、ソウル大医学部とソウル大病院の教授らによる非常対策委員会は「今週末が(医療の混乱を収束させる)ゴールデンタイム」として、週末の間に専攻医らが納得できる措置が取られなければ団体行動に参加する方針を示した。非常対策委は「限定的ではあるが回っていた病院の診療は、このままでは10日も持ちこたえられない」として「破局を防ぐためにできる限りのことをする」と強調した。

◇尹大統領の支持率34%に上昇 与党37%・最大野党35%

 世論調査会社の韓国ギャラップは、全国の18歳以上の1003人を対象に20~22日に実施した調査の結果、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は前回調査(13~15日)から1ポイント上昇した34%だったと発表した。不支持率は前回と同じ58%だった。政党支持率は保守系与党「国民の力」が前回調査と同じ37%、革新系最大野党「共に民主党」は4ポイント上がった35%だった。

◇尹大統領に抗議し強制退場の国立大卒業生 国家人権委に陳情 

 中部・大田にある国立大学、韓国科学技術院(KAIST)で行われた学位授与式で、尹錫悦大統領の祝辞の途中に大声で抗議し、強制的に退場させられた同校卒業生のシン・ミンギ氏が、尹大統領と大統領警護処について国家人権委員会に陳情を行った。記者会見を行ったシン氏らは「表現の自由、身体の自由、幸福追求権が侵害された」と主張した。陳情にはKAISTの同窓生、在学生、教職員など1146人が共同陳情人として名を連ねた。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい