【NEWSIS】韓国政府の医大入学定員数拡大計画に反対している研修医らがストライキを行ったり、退職届を提出したりしていることについて、外信各社も注目している。
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米時事週刊誌タイム(TIME)は20日(現地時間)の報道で、韓国の研修医ら数千人が退職届を提出した理由として、「医師の数が少ないこと」と「年収が高いこと」を挙げた。
タイムは「韓国は先進国の中で患者数に対する医師の数の割合が最も低い国の一つだ。しかし、韓国は高度に民営化された医療システムを備えており、医師の年収は世界最高水準だ」と報じた。
経済協力開発機構(OECD)の2022年のデータによると、韓国専門医のうち、勤務医の平均年収は20万ドル(約3000万円)で、韓国の開業医の平均年収は30万3000ドルだ。
さらに、OECDの資料によると、現在、韓国で人口1000人当たりの医師数は2.6人で、これはメキシコ(2.5人)の次に低い数字だという。
英BBCもソウル大学の権純晩(クォン・スンマン)教授の話として、「医師数が増えれば競争が激しくなり、所得が減るため、医大定員数増に反対している」と20日に報道した。
また、BBCは韓国で皮膚科と整形外科に医師が集中している現象も伝えた。さらに、小児科や産婦人科など収益性の低い科の研修医が不足しているとも説明した。
米ABCニュースは「韓国の医大定員数は2006年以降同じだ。医師たちは、韓国政府の医大生増員の試みに対する抵抗で成功してきた」と指摘した。
チョン・ヘスン記者