【ソウル聯合ニュース】サッカー韓国代表の選手らがアジア・カップ準決勝の前日に口論してもみ合いになったと報じられた問題で、キャプテンの孫興ミン(ソン・フンミン、トットナム)は21日にSNS(交流サイト)で、騒動の中心とされる李剛仁(イ・ガンイン、パリ・サンジェルマン)について「許してやってください」と呼び掛けた。
孫は「あの後、剛仁はとてもつらい時間をすごしています。一度だけ、広い心で許してください。代表チームの主将としてぜひとも!お願いします」と投稿した。
李と並んで笑顔を見せる写真もアップ。李が深く反省し、代表メンバー全員に心から謝罪したことを伝えた。
孫自身も昔は見苦しい姿を見せたりもし、そのたびに先輩からの厳しい助言と教えがあったおかげで今の自分があるとつづった。李について「こうした誤った行動を二度としないよう、全選手が代表チームの先輩として、また(私は)主将として、剛仁が良い人間、選手として成長できるよう、そばでしっかり見守る」とした。
この投稿の直前、李もロンドンに孫を訪ねて謝ったことをSNSで明らかにした。
今回のアジア・カップで韓国は64年ぶり3回目の優勝を目指していたが、今月6日(現地時間)の準決勝でヨルダンに0―2で敗れた。その前日、李ら若手選手の一部は先に夕食をすませて卓球をした。試合に向けチームの雰囲気をまとめたかった孫がやめさせようとしたが、李はこれを聞かず、孫に胸ぐらをつかまれると拳を振った。
孫はこの日のSNSで、自身に関しても「より賢明にメンバーを統率できるよう努力する」とつづった。
また、代表内の不和説を否定し、「われわれは常に一つのチームとして同じところを見つめ、努力してきた」と強調。今回の騒動を謝罪するとともに、チームのさらなる成長を誓った。