【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車グループがこのほど、初の電気自動車(EV)専用工場であるソウル近郊の光明第2工場の試験稼働を始めたことが21日、分かった。同グループの電動化転換が本格化する見通しだ。
同工場は昨年6月から設備の入れ替えや改造などのため操業を停止していた。現代自動車グループ傘下の起亜は工場の試験稼働を経て、今年6月から小型EV「EV3」を量産する。
同工場では現代自動車グループの今年の新年会が開かれた。当時、グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は「ここからスタートし、米国、世界につながる電動化の革新が心から期待される」と述べていた。業界は現代自動車グループが同工場の稼働を機に事実上のEV専用工場時代を切り開いたとみている。
同工場では来年前半からは準中型EVセダン「EV4」を量産する。昨年11月に着工した南東部・蔚山にある現代自動車のEV専用工場でも2026年から量産が始まる。
現代自動車グループによると、23年末時点で現代と起亜のEVの累計販売台数は153万8698台。これまではEV専用工場ではなく、エンジンなど内燃機関車も製造する国内外の工場で生産された。