韓国 きょうのニュース(2月20日)

◇研修医の集団辞職 一部病院で手術半減へ

 政府が医師不足などの対策として発表した大学医学部の入学定員増に反発して専攻医(研修医)が集団辞職したことで、ソウル市内の大型病院では手術や入院が延期になったり、退院が早まったりするなど深刻な混乱が起こっている。ソウルの「ビッグ5」と呼ばれる病院のうち、セブランス病院では専攻医が職場を離れたことで今後の手術予定を50%程度減らさざるを得ないと見込んでいる。ソウル峨山病院、ソウル聖母病院、サムスンソウル病院、ソウル大病院でも患者の重症度や緊急度を考慮して入院や手術の日程を調整している。

◇元首相が新党への合流撤回 第三極早くも「解体」

 最大野党「共に民主党」の元代表で新党「新しい未来」共同代表の李洛淵(イ・ナギョン)元首相は国会で記者会見を行い、与党「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)元代表が共同代表を務める新党「改革新党」への合流を撤回すると表明した。これにより、政界に久々に誕生した「第三極」は早くも解体された。4月10日に実施される総選挙をわずか2カ月後に控えて予想外の合流が実現したものの、理念や価値が異なる二つの勢力が結合することは難しいという政界の予測通り、両党は合流の発表から11日で再びたもとを分かつ結果となった。

◇徴用被害者が日本企業の資金を初めて受け取り 日立造船の供託金

 日本の日立造船を相手取った損害賠償請求訴訟で勝訴した韓国の徴用被害者側が、日立造船がソウル中央地裁に預けた供託金6000万ウォン(約670万円)を受け取ったと明らかにした。徴用訴訟で日本企業の資金が原告に渡ったのは初めて。昨年12月に大法院(最高裁)で原告への賠償金5000万ウォン(約560万円)と遅延利息支払いを命じる判決が確定した後、原告側は日立造船の供託金を賠償金として受け取るための手続きを進めてきた。

◇歌手のパンシリさん死去 60歳

 歌手のパンシリ(本名パン・ヨンスン)さんが20日午前、脳梗塞のため仁川市内の療養型病院で亡くなった。60歳だった。音楽関係者が明らかにした。パンシリさんは1980年代に在韓米軍部隊で歌手活動を始め、1985年に3人組女性グループ「ソウルシスターズ」を結成。パワフルな歌唱力でヒット曲を出した。1990年にソロに転向後も人気を集めた。2007年に脳卒中で倒れ、闘病生活を続けていた。

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