【ソウル聯合ニュース】韓国気象庁が19日発刊した「2023年地震年報」によると、昨年朝鮮半島と周辺海域で発生したマグニチュード2.0以上の地震の回数は106回で、デジタル地震計が導入された1999年以降に発生した同規模の地震の年平均回数(70.8回)に比べ約50%(35回)多かった。
韓国で機器による観測が始まった1978年以降では2016年(252回)、17年(223回)、18年(115回)に次いで4番目の多さとなった。
16~18年は、観測史上最大規模の慶州地震(16年9月12日、マグニチュード5.8)と浦項地震(17年11月15日、マグニチュード5.4)の余震により地震の回数が多かった。
昨年発生したマグニチュード3.0以上の地震は16回で、99年以降の年平均回数(10.4回)を上回った。一方、人体で感じないマグニチュード2.0未満の微小地震は706回で、22年(708回)と同水準だった。
昨年の最大規模の地震は、5月15日に江原道東海市の北東沖で発生した。マグニチュードは4.5で、観測史上22番目の大きさだった。
この地震の発生前に12回の前震、発生後には4回の余震があった。微小地震も含めると、この地震の前後に計63回の地震が発生した。
内陸における昨年最大規模の地震は、11月30日に慶尚北道慶州市の東南東19キロの地点で発生した。マグニチュードは4.0。
北朝鮮では昨年、咸鏡北道・吉州でマグニチュード2.0以上の地震が33回発生した。
同地域は自然地震が頻発する環境ではないため、北朝鮮がこれまでに6回行った核実験により地盤が弱くなり、地震が増えたものと推定される。