韓国大統領室 医療界の抗議行動に「断固対応」

【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室は16日、政府が発表した大学医学部の入学定員増に反対する医師たちの抗議行動に対し断固とした対応を取る方針を改めて示した。

 大統領室は、保健福祉部が先に対応するという方針の下、公式メッセージを出していないが、救急診療の当直の中軸を担う専攻医(研修医)たちが抗議行動を模索し、医大生の間でも一斉に休学する「同盟休学」に乗り出す動きが広がり、大統領室内部からも批判的な声が高まっている。

 大統領室は、医師たちをさらに刺激する必要はないとの判断の下、抗議行動を自制するよう重ねて要請し、直接的な対応は取らずにいた。しかし、「ビッグ5」と呼ばれるソウルの主要病院(ソウル大病院、セブランス病院、サムスンソウル病院、ソウル峨山病院、ソウル聖母病院)の専攻医が前日夜に退職届の提出と勤務中断を予告するなど、若手医師の現場離脱の動きが出始めたことを受け、より明確に警告する必要があるのではないかとの指摘が出ている。

 大統領室関係者は聯合ニュースの取材に対し、「政府は国民の健康と生命を守るために、可能な全ての措置を取る」と述べた。

 また、医学部定員の増員規模についても「調整の余地はない」と強調した。政府は医師不足の解消に向け、大学医学部の入学定員を2025学年度の入試から2000人増やす方針を明らかにしている。

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