韓国 きょうのニュース(2月16日)

◇医師ボイコットで「医療の空白」懸念 政府は強硬姿勢変えず 

 ソウルにある五つの大型病院に勤務し、救急診療の当直の中軸を担う専攻医(研修医)全員が、政府が発表した大学医学部の入学定員増に反発して退職届を提出する方針を固めた。専攻医のボイコットにより「医療の空白」が生じることに対する懸念が高まっている。医大生の間でも、一斉に休学する「同盟休学」の動きが出始めており、若手医師らの現場離脱が可視化している。これに対して政府は既に示した方針の通り、厳しい処罰を取るなど強硬に対応する方針だ。

◇サッカー協会 クリンスマン代表監督を解任

 大韓サッカー協会は16日、理事会を開き、男子代表のクリンスマン監督の解任を決めた。同協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長はソウル市内のサッカー会館で記者会見を開き、「戦力強化委員会の(会議)内容の報告を受けて意見を集め、総合的に検討した結果、監督の更迭を決めた」と明らかにした。戦力強化委員会は15日、クリンスマン監督を解任するよう勧告していた。

◇大田を「科学メガロポリス」に 理工系学生の支援策発表 

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は16日、中部の大田市で開かれた国民との対話行事で「理工系の学生が学費や生活費の心配なく学業と研究にまい進できるよう、全面的に支援する」と述べ、若手科学者の安定的な研究環境を整備するための「大学院生研究生活奨学金」導入などの支援策を発表した。また、大田を「科学メガポリス」とするため、第2大徳研究団地の造成と忠清圏広域急行鉄道(CTX)の開通を急ぐと表明した。

◇尹大統領の支持率33%に上昇 与党37%・最大野党31%

 世論調査会社の韓国ギャラップは、全国の18歳以上の1002人を対象に13日から15日まで実施した調査の結果、尹錫悦大統領の支持率は前回調査(1月30~2月1日)から4ポイント上昇した33%だったと発表した。不支持率は前回調査から5ポイント下落した58%だった。政党支持率は保守系与党「国民の力」が前回調査に比べ3ポイント上昇した37%、革新系最大野党「共に民主党」は4ポイント下落した31%だった。

◇日朝接触は「非核化に寄与する方向で」 日本側と意思疎通中

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が岸田文雄首相の訪朝の可能性に言及した談話を出したことについて、韓国の外交部当局者は「北と日本の接触を含め、北の問題について日本側と緊密に意思疎通している」と明らかにした。また、「(北と日本の接触は)北の非核化や朝鮮半島の平和と安定に寄与する方向で行われなければならない」と述べた。

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