大学医学部の入学定員増 有権者の7割超「肯定的」=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の有権者の7割以上は、政府が発表した大学医学部の入学定員増について肯定的にみていることが16日、韓国ギャラップの世論調査で分かった。

 調査は13~15日に全国の成人1002人を対象に行われた。医学部の入学定員増について76%は「肯定的な面の方が多い」、16%は「否定的な面の方が多い」と答えた。

 保守系与党「国民の力」を支持する回答者の81%、革新系最大野党「共に民主党」を支持する回答者の73%が肯定的に評価した。

 入学定員増を肯定的に見る理由として「医師不足、医師の供給拡大必要」(40%)、「国民への便宜拡大・医療サービス改善」(17%)、「地方の医療人材不足・大都市偏重」(15%)、「特定診療科の専門医不足、特定診療科が医師から敬遠される問題の解消」(4%)などが挙げられた。

 否定的に見る理由としては「医療水準・専門性の低下に対する懸念」(16%)、「医療問題が解消されない、実効性が不十分」(14%)、「性急、押し付け、準備不足」(12%)、「過度な増員」(12%)、「医学部偏重、私教育助長」(11%)などが挙がった。

 韓国政府は今月6日、医師不足の解消に向け、大学医学部の入学定員を2025学年度の入試から5058人に65.4%増やす方針を発表した。

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