金正日総書記の生誕祝う宴会や公演が次々 北メディア伝える

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕記念日(光明星節、2月16日)を前に、各地で祝賀行事が開かれている様子を北朝鮮メディアが積極的に伝えている。平壌では、盛大な記念行事の準備とみられる動きもある。

 朝鮮中央通信は15日、朝鮮労働党中央委員会が前日に平壌の万寿台議事堂で、北朝鮮駐在の外交団を招いて祝宴を開いたと報じた。金成男(キム・ソンナム)党国際部長が金正日氏の功績をたたえる演説を行い、外交団を代表してロシアのマツェゴラ大使も演説で金正日氏を高く評価した。外交団は同日、市内の映画館で金正日氏の記録映画も観賞した。

 党機関紙の労働新聞などによると、金正日氏の息子の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党総書記)のもとには、ロシア大使やベトナム大使、シリア臨時代理大使のほか、北朝鮮内の基金トップなどから祝いの花や手紙が続々と届いた。

 平壌で総合公演や金正日氏の業績をテーマにした全国弁論大会が開催されるなど、各地で金正日氏を賞賛する催しが行われている。革命の聖地とされる北部の三池淵では9日、光明星節を祝う氷彫刻展が始まり、各地から観覧客が詰めかけているという。

 この氷彫刻展に関し、米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は現地消息筋の話として、気温が高いために氷が解け、例年ほどの見栄えではないと伝えた。

 またRFAによると、平壌の金日成広場で13日、大勢の人々が隊列を組んで何かを準備するような様子が衛星画像大手の米プラネット・ラボに捉えられた。RFAはこれまでの衛星写真には無かった動きだとしながら、光明星節に合わせ大規模な行事が開催される可能性があるとの見方を示した。

 2022年と23年には光明星節の当日夜に金日成広場で催しがあった。今年も同じような行事を準備しているものとみられる。

 

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