【ソウル聯合ニュース】韓国科学技術情報通信部は15日、1月の情報通信技術(ICT)分野の輸出額は前年同月比25.1%増の163億5000万ドル(約2兆4600億円)だったと発表した。前年同月比で3カ月連続の増加となり、2桁増は2022年5月以来、1年8カ月ぶり。
主力品目の半導体の輸出額が2カ月連続で2桁の伸びを記録し、ICT分野の輸出増加をけん引した。
半導体の輸出額は94億1000万ドルで53%増加した。増加幅が昨年12月(19.3%増)に比べ3倍近く拡大した。特に半導体メモリー(52億7000万ドル)が90.5%の大幅増となった。メモリーの固定取引価格が4カ月連続で上昇するなど回復の流れが続いている。
半導体のほか、ディスプレー(2.6%増)、コンピューター・周辺機器(33.6%増)、通信装備(27.6%増)の輸出も増えた。
一方、携帯電話の輸出額は11億ドルで20.1%減少した。海外主要メーカーの部分品の需要低迷や輸出が好調だった前年同月からの反動減が響いたとみられる。
主な国・地域別のICT輸出額をみると、香港を含む中国向けが急増し、43.1%増の75億1000万ドルだった。ベトナム(11.6%増)、米国(4.9%増)、欧州連合(EU、1.9%増)、日本(1.5%増)への輸出も増加した。
1月のICT輸入額は3.2%減の118億5000万ドル。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は45億ドルの黒字だった。