サッカーのアジアカップで、韓国代表の主将ソン・フンミンと、李康仁(イ・ガンイン)ら若手選手の間で内紛があったことが海外メディアを通じて報じられ、インターネット上ではソン・フンミン派、李康仁派が舌戦を繰り広げた。陰謀論も提起された。「更迭の危機に直面したユルゲン・クリンスマン監督が現地メディアに不和説を流したのではないか」「サッカー協会が責任を選手たちに押し付けるために流したのではないか」などの書き込みが見られた。
【写真】10日(現地時間)、指にテーピングを巻いて出場したソン・フンミン
英紙ザ・サンは13日(現地時間)「トッテナムのスター、ソン・フンミンが、アジアカップ敗退の前日にチームメートと小競り合いになり、指を脱臼した」と独自に報じた。
実際にソン・フンミンは6日に行われた準決勝のヨルダン戦で、右手中指と人差し指にテーピングをしてプレーした。
ザ・サンによると、準決勝の前日、若手選手らが夕食後に卓球をするとの理由で席を先に離れようとした。この中には李康仁もいたが、こうした姿に不満を抱いたソン・フンミンは選手らに対し、席に戻るよう言ったが、この過程で小競り合いが起きた。ザ・サンは「ソン・フンミンは選手らをなだめようとして指をひどく負傷した」と書いた。
大韓サッカー協会の関係者はこの件について「ザ・サンが報じた内容はほぼ合っている」として「ソン・フンミンが、卓球をするために席を離れようとした若手選手らに不満をあらわにし、若手選手らがこれに反発して小競り合いになったときにソン・フンミンが指を負傷した」と明らかにした。
これについて、インターネットのコミュニティーサイトなどでは、日頃から礼儀正しいイメージだった李康仁がこのような行動を取ったのは信じ難いという反応が出ている。一部では「皆それぞれプロ選手なのに、ソン・フンミンが年上だからって偉そうにしすぎたんじゃないのか?」などの意見もあった。「酒を飲むとか女に会いに行くというわけでもなく、チームの仲間で卓球をしようとしただけなのに、それで怒られたら俺でも食って掛かるよ」などの反応も見られた。