【ソウル聯合ニュース】韓国・サムスングループ経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長がグループの経営権継承を目的に傘下企業の不当な合併を指示・承認したとして資本市場法違反などの罪に問われた裁判を巡り、検察は8日、違法行為はなかったとして無罪を宣告したソウル中央地裁の判決を不服として控訴した。
李氏は2015年にグループ傘下の第一毛織とサムスン物産の合併にあたり、最小コストでのグループ経営権の安定的な継承とグループに対する支配力強化のため、未来戦略室が主導した不正取引や相場操縦、会計不正などに関与したとして、20年9月に起訴された。
ソウル中央地裁は今月5日の判決公判で、「事件の公訴事実すべて、犯罪の証明がない」として無罪を言い渡した。