文前政権の法相・曺国氏 控訴審でも懲役2年=子どもの不正入学などで

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近で、娘と息子の不正入学に絡む業務妨害や職権乱用罪などに問われた曺国(チョ・グク)元法務部長官(58)の控訴審判決が8日、ソウル高裁であった。高裁は一審判決を維持し、懲役2年を言い渡した。ただ、逃走の恐れは低く、防御権を保障するとして身柄は拘束しなかった。

 高裁は曺被告について、「自身の犯行を認めたり反省したりする態度を見せていない」と指摘した。

 娘と息子の不正入学に関する罪の大半を有罪と認めた。また、娘の指導教授だった釜山医療院長から娘の奨学金の名目で600万ウォン(約67万円)を受け取ったことについて、賄賂ではないものの請託禁止法違反だと判断した。大統領府で高官らの不正を調べる民情首席秘書官を務めていた際、文氏に近いとされた柳在洙(ユ・ジェス)前釜山市副市長に対する監察を打ち切った職権乱用罪も有罪とした。

 曺被告の妻で、息子の不正入学の共犯として起訴されたチョン・ギョンシム元東洋大教授には懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。一審では懲役1年の実刑だったが減刑された。

 曺被告は判決後、ソウル高裁前で記者会見を開き、上告する方針を示した。

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