【ソウル聯合ニュース】韓国の金融大手、新韓金融持ち株会社が8日発表した2023年通期の新韓金融グループの連結決算によると、純利益は4兆3680億ウォン(約4880億円)だった。
過去最高を記録した22年(4兆6656億ウォン)に比べ6.4%減少したが、この年にグループの証券会社の社屋売却利益を計上したことを考慮すると同水準といえる。
同社の関係者は、企業向け融資の拡大により利子利益を確保し、有価証券のポートフォリオ管理によって非利子利益が増加するなど、堅調な利益創出力を維持したと説明した。
主な系列会社の純利益は、新韓銀行が0.7%増の3兆677億ウォン、生命保険会社の新韓ライフが5.1%増の4724億ウォン。一方、新韓カードは3.2%減の6206億ウォン、新韓投資証券は75.5%減の1009億ウォンだった。
グループの23年10~12月期の連結純利益は5497億ウォンで前年同期比53.2%増加したが、前期比では53.9%減となった。新韓金融持ち株の関係者は、引当金の積み増しや小規模事業者への金融支援、代替投資資産の評価損など、一過性の費用が多く発生したためと説明した。
同社はこの日の業績発表に先立ち取締役会を開き、23年10~12月期の配当金を1株当たり525ウォンと決定した。既に支給された第3四半期までの配当を含む年間総配当(2100ウォン)は前年比1.7%増加。これにより、現金配当と自社株買い・消却を含む総還元性向は36.0%と前年比6.0ポイント上昇した。