ソン・ウンジョン氏のこの発言は、韓国がヨルダン戦で無得点のまま衝撃の敗戦を喫した後から、各種のインターネット・コミュニティーサイトで共有され、再び注目を集めている。ネットでは「ウンジョン氏の言葉は正しかった。優勝していたら韓国代表の問題点を客観的に見ることはできなかっただろう」「グループリーグのときからずっと不安だった」「あのインタビューを見て首をかしげていたが、今日の試合を見るとあの言葉は正しかったようだ」「驚きの洞察に感嘆している」などの反応が見られた。
韓国代表はグループリーグから、引き分けや延長戦でのギリギリの勝利という試合を重ねてきた。E組2位で決勝トーナメントに進出し、サウジアラビアとはPK戦にもつれこむ接戦の末にPK4-2で勝利し、準々決勝では延長まで戦ってオーストラリアに2-1の劇的な勝利を収めた。このため「ゾンビサッカー」とも呼ばれたが、圧倒的な技量を持ち合わせていないという反応の方が多数だった。
劇的に準決勝に進出したものの、ヨルダン戦では0-2で敗れ、大会を終えた。この日の試合については「ひどい戦いだった」との声が出ている。この試合で韓国は枠内シュートが1本も出なかった。守備は終始不安定で、後半8分で守備のミスによりアルナイマトに先制点を許した。13分後にはアルタマリに手痛い追加点を決められた。クリンスマン監督の戦術もはっきりしなかった。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキング23位の韓国は、87位のヨルダンに敗れて帰国の途に就くことになった。韓国はアジアカップ第1回大会(1956年)と第2回大会(1960年)に優勝したが、その後は64年間優勝トロフィーを手にしていない。
チェ・ヘスン記者