懲戒委員会に付された「尹検察総長追い出し監察疑惑」朴恩貞検事が辞表提出

 「尹錫悦(ユン・ソンニョル)検察総長追い出し監察疑惑」で韓国法務部(省に相当)懲戒委員会に付された光州地検重要経済犯罪調査団の朴恩貞(パク・ウンジョン)部長検事(司法研修院第29期)が辞意を表明した。

 朴部長検事は6日、交流サイト(SNS)「フェイスブック」の自身のアカウントに、同日付で辞表を提出したと投稿した。

 朴部長検事は「数日前、法務部が私を懲戒処分すると一方的に通知してきた。告発をけしかけたとして実刑判決を言い渡された検事も早々に『嫌疑なし』で覆い隠し、昇進までさせる『以掌蔽天(手のひらで天を覆う=隠し切れないことを隠そうとする)』行為に、私は少しも協力するつもりはない」と述べた。

 そして、「ディオールのバッグで天を覆うことはできない。懲戒委員会には出席しない」とも投稿した。ディオールのバッグとは、尹錫悦大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)夫人が在米韓国人牧師からディオールのポーチバッグを受け取った疑惑を指すものとみられる。

 また、尹大統領が検察総長だった時期に受けた停職2カ月という懲戒処分が違法だと判断した控訴審判決について、法務部が昨年12月に上告を放棄したことに言及し「いわゆる『敗訴する決心』が結実したもの」と批判した。

 ソウル中央地検は昨年9月から、朴部長検事と李盛潤(イ・ソンユン)元ソウル中央地検長(現:法務研修院研究員)に対する監察を進めてきた。

 朴部長検事は法務部監察担当官だった2020年10月、「チャンネルA事件」に関連して、当時の韓東勲(ハン・ドンフン)検事長(現:国民の力非常対策委員長)を監察する際に確保した法務部・大検察庁(最高検察庁に相当)の資料を法務部監察委員会に無断で提供した疑惑が持たれている。法務部監察委員会は、当時検察総長だった尹錫悦氏(現:大統領)を監察していた。

 朴部長検事は、部下の検事が「尹総長の罪を問うのは難しい」という内容で作成した草案報告書を修正・削除するよう指示した疑惑も持たれている。

リュ・ビョンス記者

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  • ▲光州地検の朴恩貞(パク・ウンジョン)部長検事。写真=news1

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