【TV朝鮮】(アンカー)
回顧録を出版した朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領が大邱市内で出版記念イベントに参加しました。2017年に弾劾され逮捕されて以来、事実上初めての公の場への登場です。朴元大統領は「二度と政治はやらない」と語る一方で「国民に恩返しをするためできることは何でもやる」との考えも伝えました。
チョン・ミンジン記者のリポートです。
(記者リポート)
弾劾後初めて演壇に立った朴槿恵元大統領は体調も回復し、回顧録を出版するに至った経緯について説明しました。
(朴槿恵元大統領)
「この場に来られたことも、これまでほぼ1日も休まずリハビリに取り組んだからと考えています」
国政壟断(ろうだん、利益を独占すること)事件については「近くにいる人をしっかりと管理できなかった」として謝罪しましたが、間違って報じられたことを正しく伝えるため本を出版したとも説明しました。
特にセウォル号7時間疑惑については「未婚であり女性でもあるのでさまざまなうわさがたくさん出ました」「あり得ない話で対応する意味も感じませんでした」と当時の思いを明かしました。
弾劾後の文在寅(ムン・ジェイン)政権の政策については「かなり違った方向に行った」と指摘しました。
(朴槿恵元大統領)
「(慰安婦合意のように)難しい障害を乗り越えて結んだ合意が1日でひっくり返されてしまえば、どこの国が韓国を信頼するでしょうか」
朴元大統領は「政治は二度とやりません」としながらも、今後はさまざまな活動に取り組み国民と交流する考えも示しました。
(朴槿恵元大統領)
「(国民に)感謝しています。私にできることが少しでもあれば、どんなことでもやって報いていきたいと考えています」
刑務所に服役していた2021年に書いた自筆のメモも初めて公開しました。メモには「誰かのせいにするとか、恨んだりする思いはない」「互いをいたわり合いながら、より良い大韓民国を築いてほしい」と書いてありました。
テレビ朝鮮のチョン・ミンジンがお伝えしました。
(2024年2月6日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)