韓ロ対立のなかロシア外務次官が来韓 韓国「責任ある行動を」  

【ソウル聯合ニュース】韓国とロシアの外交的対立が深まるなか、ロシアのルデンコ外務次官(アジア太平洋地域担当)が2日に来韓し、韓国外交部の高官と相次いで会談した。同部が4日、伝えた。

 ルデンコ氏は外交部の金烘均(キム・ホンギュン)第1次官と面会したほか、同部の鄭炳元(チョン・ビョンウォン)次官補と会談。両国間の懸案のほかウクライナ戦争など国際情勢について協議した。

 韓国側はロシアと北朝鮮の軍事協力に対して厳しい見方を示すとともに、ロシア側に責任ある行動を取るよう促した。またロシア国内の韓国人や韓国企業の権益が侵害されないよう協力を求めたという。

 外交部で北朝鮮問題を担当する金健(キム・ゴン)朝鮮半島平和交渉本部長もルデンコ氏と協議。金氏は朝鮮半島と欧州の安全保障を脅かすロ朝の軍事協力に厳しく反対する韓国政府の立場を伝えるとともに、ロシアが国連安保理決議で定められた義務を順守するよう求めた。

 ルデンコ氏の来韓が、ロシア外務省報道官が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の北朝鮮関連発言を非難したことがメディアに報じられた日に行われたため関心を集めている。

 尹大統領は先月31日の中央統合防衛会議で北朝鮮政権について、「世界で唯一核の先制使用を法制化した非理性的集団」などと発言。これを巡り、ロシアのタス通信は2日、外務省のザハロワ報道官が尹大統領の発言を「露骨な偏向」だと非難したと報じた。

 韓国外交部は3日、ザハロワ報道官の発言を巡りジノビエフ駐韓ロシア大使を呼んで抗議した。同部はジノビエフ氏に「真実に背を向けたまま、無条件に北をかばい一国の首脳の発言を無礼な言葉で非難したことは非常に遺憾だ」とし、このような振る舞いは韓ロ関係を悪化させるだけだと強調した。 

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