ロシアのプーチン大統領は、先月24日(現地時間)に国境地帯で墜落したロシア軍用機が米国製パトリオットミサイルシステムによって撃墜されたと述べた。ロシア国営通信社RIAノーボスチが先月31日に報道した。
【動画】被弾して落下、爆発・炎上するロシア軍攻撃ヘリKa-52
報道によると、プーチン大統領は「Il-76(イリューシン76)ロシア軍用機は米国のパトリオットシステムによって撃墜された。このミサイルはウクライナが統制する領土から発射されたとの調査結果が出た」と述べたとのことだ。
プーチン大統領は「ウクライナが誤ってIl-76を撃墜したとしても、これは犯罪だ」として、今回の件に対して国際調査が行われるべきだと主張した。
Il-76軍用機は先月24日午前11時ごろ、ウクライナとの捕虜交換を前にロシア南西部の国境地域ベルゴロドで墜落した。RIAノーボスチによると、この飛行機にはウクライナ人捕虜65人、乗務員6人、護送要員3人が乗っていたという。ロシアは全員死亡したと主張している。
ウクライナは、ロシア側の主張に対して疑念を呈し、「捕虜が乗っていたかどうかも定かではない。ロシア側のミサイルに当たった」という見解を示している。
イ・ヒョンスン記者