制作陣は「チョン監督は、ドラマ諮問の経験が豊富なチョ・ギョンラン博士を中心に諮問チームを新たに立ち上げた」「脚本家イ氏は第1話から、ストーリーラインおよびシーンごとのディテールに至るまで、諮問チームの意見を集約して台本を執筆している」とも説明した。
チョン監督も同じく1月23日に、フェイスブックを通して「原作契約のケースは、リメークや一部脚色をする形態の契約ではなかった。どうしても必要な戦闘場面をリアルに再現してみようと、キル氏と原作および諮問契約を結び、劇中の一部戦闘場面にちゃんと活用した」と主張した。
さらに「キル氏は、脚本家イ・ジョンウ氏の台本執筆が始まる時点で、自らの小説と『ストーリーテリングの方向性が違う』という理由で考証に関する諮問を拒絶した」「その後、私は新たな諮問者を選定し、細かな交渉作業を経て執筆および制作を進めている」とし、その上で「キル氏が、自分だけがこの分野の専門家であるかのように語っていることにも同意できない」「このドラマの諮問者は歴史を専攻し、歴史を生涯研究してきた方」と述べた。
台本を執筆した脚本家イ氏も「『高麗契丹戦争』は小説『高麗契丹戦記』を映像化する目的で企画されたものではない」とし「ドラマはKBS独自企画として誕生した」と指摘した。さらに「私が台本で具現したあらゆるシーンは、そうした過程を経て新たに創作された場面」であるとし「最初から違う道を進んでいて、どの場面にも一つも一致するものがない。このように最初から別個の作品だったのだから、実際のところ原作と比較すること自体が無意味」と主張した。
制作陣の相次ぐ見解表明に対し、キル氏は「脚本家イ氏が、まるで私の上に立つ人間であるかのように、補助脚本家がやる業務をさせた」とし、諮問拒絶は事実ではないと再反論した。
チェ・ヘスン記者