韓国フィギュアの次世代スター、シン・ジア(15)が江原2024冬季ユースオリンピックで銀メダルを手にした。金メダルは同い年のライバル島田麻央(15)=日本=だった。
【写真】シン・ジア、島田麻央、髙木謠が並んで記念撮影 会場にはキム・ヨナさんの姿も
シン・ジアは30日、江陵アイスアリーナで行われたユース五輪フィギュア女子シングル・フリーに出場し、125.35点で2位になった。2日前のショートプログラム(SP)の成績66.48点(3位)と合わせて191.83点を記録した。SP(71.05点)とフリー(125.94点)で1位だった島田が優勝(196.99点)し、髙木謠(16)=日本=が3位(183.20点)になった。キム・ユソン(14)は4位(181.53点)に終わった。2012年に始まった冬季ユース五輪フィギュア種目で韓国女子選手がメダルを獲得したのは今回が2人目だ。1人目は劉永(ユ・ヨン、19)で、2020年ローザンヌ大会で金メダルを取っている。
シン・ジアと島田はジュニア世界選手権やジュニアグランプリ(GP)ファイナルなど、最近の国際大会で優勝争いを繰り広げてきた。シン・ジアはこの日、回転不足でスピンが0点となる決定的なミスが出て残念だった。シン・ジアはSPの時も、3回転ジャンプに続く3回転ジャンプが2回転に終わるミスを犯した。島田はフリーで高難度のジャンプである4回転トウループとトリプルアクセル(3回転半)に挑んだ。4回転ジャンプでは転倒し、トリプルアクセルは回転がやや足りなかったが、シン・ジアを上回った。
シン・ジアは「自分では満足できる試合ではなかったが、最後までよく耐えて終えることができて良かった。とても緊張して脚が動かなかった」と語った。
この日は「フィギュアの女王」キム・ヨナとトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長、潘基文(パン・ギムン)元国連事務総長(IOC倫理委員長)、歌手PSY(サイ)が観客席に並んで座り、試合を見た。シン・ジアは「実はウォームアップの時、観客席のヨナさんを探したが、見つからないまま試合をした」とはにかんで笑った。
韓国アイスダンスでユース五輪初のメダルに挑んだキム・ジニ(16)/イ・ナム(16)組は4位(139.40点)に終わった。大会閉幕日の2月1日にはフィギュア団体戦が行われる予定だ。
チェ・スヒョン記者