【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は３０日、北朝鮮が香港とリビアの公館を閉鎖したことが確認され、北朝鮮の在外公館が４４カ所になったと明らかにした。北朝鮮が昨年下半期に国境封鎖を緩和してから閉鎖が確認された在外公館は９カ所に増えた。
韓国外交部は昨年１２月、北朝鮮がギニア、ネパール、バングラデシュ、セネガル、スペイン、アンゴラ、ウガンダの大使館を閉鎖し、在外公館の数が５３から４６に減少したと明らかにしていた。
北朝鮮は「外交力の効率的再配置」を理由に在外公館の再編を進めている。韓国政府は、北朝鮮に対する国際社会の制裁強化で外貨稼ぎが難しくなり、財政難が生じたことが主な理由とみている。
北朝鮮がさらに公館を減らす動きについては確認されていないという。
一方、北朝鮮が国境封鎖を緩和したことで、中国、ロシア、モンゴルなど一部の国が在北朝鮮公館の活動を再開している。またニカラグアは新たに北朝鮮に大使館を設置し、大使を派遣するものとみられる。
現在、北朝鮮で在外公館を運用しているのは中国やロシアをはじめラオス、ベトナム、キューバ、シリアなど、新型コロナウイルス禍でも公館を維持してきた国だ。