【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店の共同警備区域(JSA)の南側に位置する在韓米軍基地キャンプ・ボニファスに、米軍将校2人が北朝鮮兵に殺害された1976年の「ポプラ事件」の犠牲者の名前を冠した宿舎が完成したことが30日分かった。宿舎の前には尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の自筆署名が刻まれた犠牲者をたたえる碑が建てられた。
ポプラ事件は1976年8月18日、板門店でポプラの剪定(せんてい)のため投入された韓国兵と米兵を北朝鮮兵が斧などで攻撃し、米軍将校2人を殺害、9人に重軽傷を負わせた事件だ。
国連軍司令部によると、宿舎の開所式は26日に行われた。宿舎はポプラ事件で犠牲となったボニファス少佐(当時は大尉)とバレット中尉の名前から、「ボニファス&バレットバラック」と命名された。碑には「任務遂行中に北によって亡くなったボニファス少佐とバレット中尉を永遠に記憶するため、大韓民国政府が米将校宿舎をボニファス&バレットバラックと命名する」と記されている。
韓国大統領室の関係者は「ボニファス少佐とバレット中尉をたたえ、韓米同盟の重要性をさらに強化する意味から碑を制作した」と明らかにした。
国連軍司令部はフェイスブックに「私たちは彼らの献身と犠牲を忘れないために、彼らのことを語り続ける」と投稿した。