【ソウル聯合ニュース】韓国関税庁の貿易統計によると、昨年の韓国の日本産魚介類(活魚、冷蔵・冷凍魚類、甲殻類、軟体動物など)の輸入額は1億5191万ドル(約225億円)で前年比12.8%減少した。減少率は東京電力福島第1原発事故が起きた翌年の2012年(同33.3%減)以降で最大となった。
輸入額は福島原発事故が発生した11年に27.5%減少したのに続き、12年に減少幅がさらに拡大し、14年まで4年連続で減少した。
韓国政府は福島原発から高濃度汚染水が漏れた問題を受け、13年9月から福島県を含む近隣8県からの水産物の輸入を全面禁止した。
その後、輸入額は増減を繰り返し、21年(前年比31.2%増)と22年(同12.2%増)は2桁台の増加を記録したが、昨年は減少に転じた。
輸入額が減少に転じたのは昨年8月に福島原発の処理済み汚染水の海洋放出が始まったためとみられる。
昨年は韓国の魚介類の対日輸出額も減少した。輸出額は同7.7%減の3億7379万ドル。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2億2188万ドルの黒字だったが、黒字額は同3.9%減少し、関連統計を取り始めた00年以降で最低だった。輸出額は17年から7年連続減少した。