韓国完成車6社の23年世界輸出276万台 8年ぶり高水準

【ソウル聯合ニュース】韓国自動車産業協会(KAMA)は28日、現代自動車、起亜、韓国GM、KGモビリティー、ルノーコリア自動車、タタ大宇商用車の韓国完成車メーカー6社が2023年に世界196カ国・地域に輸出した自動車の台数は計276万3499台だったと発表した。

 22年の230万333台から20.1%増加し、KAMAが昨年初めに予想した235万台に比べ41万台多い。韓国完成車メーカーが年間270万台以上を輸出したのは、15年(297万4114台)以来8年ぶり。

 地域別では米国を含む北米が154万9164台と圧倒的に多く、欧州連合(EU、43万5631台)、中東(21万9530台)、オセアニア(18万7118台)、欧州・その他(16万4150台)、中南米(12万3677台)と続いた。輸出台数が5万台を下回ったのは、中東を除くアジア(4万3059台)とアフリカ(4万1170台)のみだった。

 国別では米国が130万5991台で最も多く、カナダ(21万8721台)、オーストラリア(16万9205台)、ドイツ(9万2692台)、英国(8万7064台)、フランス(7万1655台)など先進国が大多数を占めた。

 一方、中東を除くアジアで1万台以上輸出したのは台湾(1万2998台)のみだった。台湾への輸出は前年比75.2%増加した。アジアでの主要貿易相手国である中国は2571台、日本は1506台だった。

 ウクライナとの戦争が続くロシアへの輸出は、前年比94.3%急減した808台にとどまった。ウクライナには41.7%増の3200台を輸出した。

 自動車の輸出は今年も昨年と同様の流れが続くと予想される。KAMAは先ごろ公開した報告書で、今年は米国や欧州など主要市場の需要正常化と下半期の利下げによる先進市場の消費心理回復が見込まれ、輸出台数は275万台になるとの見通しを示した。   

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