【東京聯合ニュース】韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)が東京のJR新大久保駅ホームから転落した人を救おうとして亡くなってから23年になる26日、同駅構内で追悼式が行われた。
李さんの母、辛潤賛(シン・ユンチャン)さんは行事後、記者団に対し、「韓日間の未来はいまを生きている人たちの責任」とし、「これからの(韓日関係の)未来は明るいと思う。互いに一歩ずつ譲歩すれば、それほど難しいことではないかもしれない」と述べた。
追悼式に参加した尹徳敏(ユン・ドクミン)駐日韓国大使をはじめ、李さんの名を冠した「LSHアジア奨学会」や新宿韓国商人連合会の関係者らは顕彰碑に献花し、事故があったホームで黙とうを捧げた。
韓国と日本の懸け橋になることを夢見た李さんの遺志を継ぎ、日本の各界から寄せられた寄付金などを基に設立した「LSHアジア奨学会」は日本で学ぶ1000人を超えるアジアの留学生を支援してきた。
尹氏は追悼の辞で「20年以上過ぎた今も故人が示した義を重んじる精神と勇気ある行動は韓日両国の国民の心をふるわせており、今後われわれが進むべき方向を示してくれている」と話した。
また「困難な時期を経て昨年から韓日関係が再び改善され、両国間の人的交流が活発になった」とし「韓日間の愛と友情をつなぐ懸け橋を夢見た故人の人生を記憶し、両国国民が互いに手を取り合って心を交わせば、韓日関係はさらに未来指向で発展的な関係に進展していくだろう」と述べた。