曺国氏の娘「判決受け入れる」 検察が執行猶予付き懲役を求刑=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近、曺国(チョ・グク)元法務部長官の娘で、医学専門大学院の不正入学などの罪に問われた曺ミン被告の公判が26日、ソウル中央地裁であり、検察側は執行猶予3年を付けた懲役1年を求刑した。被告は最終意見陳述で裁判所の判断に従うと述べ、結審した。判決は3月22日に言い渡される。

 検察は「今回の事件は誠実に努力する多くの人たちを虚脱、失望させ、入試制度に対する期待と信頼をないがしろにするもので、利己主義を助長して社会の紀綱を崩す犯罪」と指摘した。ただ被告の両親が実刑判決を受け、被告自身が医師免許などを取り消されたこと、このほど犯罪事実を認めた点などを酌量するとした。

 被告は「この件で苦しみを感じた多くの方たち、そして私が享受した機会を見て失望、挫折した方たちに謝罪申し上げる」との言葉で最終意見陳述を始めた。当初は適法だと思っていたため恨めしかったという。大学を良い成績で卒業、医学専門大学院もどうにか卒業し、医師免許を取得して医者の夢をかなえたのは自分の努力の結果だと考えた。ところが「時間がたつにつれ、私が他の学生たちより楽に勉強できたことに気付いた」とし、「裁判所が判断した部分は謙虚に受け入れ、私の努力の有無は別として、卒業証書や医師免許を手放すことにした」と述べた。今後いかに社会に貢献しながら生きていくか、しっかり考えるとした。

 また、自身と家族のことで社会の分裂をこれ以上深めたくないとも述べ、「今回のことを機にわが国がもっと公正になるならば」との思いを明かした。

 被告は2014年6月に母親のチョン・ギョンシム元東洋大教授と協力し、虚偽内容の入学願書や偽造した東洋大総長の表彰状などを釜山大医学専門大学院に提出したとして、虚偽作成公文書行使や業務妨害などの罪で在宅起訴された。虚偽の自己紹介書とソウル大法学部公益人権法センター長名義のインターン確認書、東洋大総長の表彰状などを両親とともに準備し、13年6月にソウル大医学専門大学院に提出した罪にも問われている。

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